落語を聞かせてリウマチの症状が改善1995年3月 三重県松阪市
落語を聞かせてリウマチの症状が改善 1995年3月
1995年3月、30年以上のリウマチ治療のキャリアを持つ、日本医科大学リウマチ科の吉野槙一教授は病院の一室に寄席の舞台をつくり、落語家の林家木久蔵(現・林家木久扇)さんを招き、慢性関節リウマチ患者を対象にある実験を行った。
慢性関節リウマチは気分のよいときは痛みが軽く、気分の悪いときには痛みが強く出るという特徴がある。そして、リウマチ患者は「病人の中で一番マジメ」「最も笑わないのがリウマチ」ともいわれている。
吉野教授は、患者らに落語を聞いてもらい、笑った後に痛みがどうなるか、血液データがどうなるか調べる実験を計画した。介入群には女性患者26人を選出。平均年齢は57.7歳、病歴は6~36年にわたる。
そして、全員が手足の関節が変形して重症度は中ないし高度と認定される症例で、鎮痛薬やステロイド剤などを常用していた。効果を比較するためコントロール(統制)群も設けた。平均年齢51.1歳の健康な女性31人を選出。
両群ともに、1時間寄席で落語を聞いてもらった。落語を聞く前後に血液を採取し、炎症の程度を示す物質で免疫にも関係する生理活性物質「インターロイキン6」(以下、IL-6)やストレスホルモンのコルチゾールの変化を調べた。
その結果、落語を聞いた後では介入群の26人中22人にIL-6の顕著な減少が認められた。中には、正常の10倍もあった値が正常値にまで改善した例も確認された。また、リウマチが悪化すると上昇するガンマ・インターフェロンが両群で減少した。
通常、大量のステロイドを使わない限りこのような結果は生じないのに、落語を1時間聞いて大笑いしただけで全員の痛みが軽くなり、ある人はそれから3週間も鎮痛剤がいらなかったという例もあった。
吉野教授は、「1時間でこれほど効果があって副作用のない薬はない。医師は薬だけでなく精神面でのサポートも必要であることを痛感した」と予想を上まわる効果に驚きを禁じ得なかった。
「病やまいは気から」を裏付け、「精神神経免疫学」にあるとおり、まさに心と免疫系が体内では密接につながっていることが判明した。
患者自身の声にも「こんなに声を出して笑ったのは久しぶり。毎日笑えたらどんなにいいか。今日はほんとにありがたかった」という意見があった。
この実験は米国のリウマチ専門雑誌「Journal of Rheumatology」23巻4号(1996年)に木久蔵さんの写真入りで掲載されている。
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